■広報・CSRコンサルタントを始めました

2015年9月に起業し、広報・CSRコンサルタントを始めました。

こういう仕事ができたらいいなあ、という思いは漠然と以前から持っていましたが、新卒で入社し、長年勤めた会社を本当に辞めて、コンサルタントとなった事は、自分でもまだ少し不思議な気持ちがしています。

もしかすると、サラリーマンの同輩・後輩の方々に参考になるかもしれませんので、今の気持ちを綴っておきます。起業は楽しいです。 将来のことを考えるとやはり不安や恐さはありますが、思い切って起業した後は、なぜかとてもすっきりして、楽しいです。 自由であることの恐さと楽しさ、をこんなに味わえることは予想していませんでした。

他企業に転職しても、別の意味でカルチャーショックはあったかもしれませんが、個人での起業は、大げさにいうと、大人として世の中を見る目が変わって、人生をもう一度やり直すような新しい気持ちをくれました。

開業届を出し、自分の名刺とホームページを作り、自分のメッセージを書く。 会社の方針ではなく、自分の方針をまとめ、発信する。作業をコツコツと行いながら、ウィークデイに図書館にいき、映画館にいき、思い立つと遠出をして、人に会う。 そんな生活のリズムが動きだすのには、だいぶ時間がかかりました。

昼間、街を歩いていると、サラリーマン以外の人々がたくさんいることに気づき、この人たちの仕事は何なんだろう、、、と思ったり、自営業をしている人たちとこれまでとは違う会話がはずんだり。。。少しずつ、これまでのモノの見方とは異なってきました。

もちろん、サラリーマン時代に怒涛のように働いた日々があったから、比較して今の生活を楽しい、新しいと思えるわけで、私にとってはどちらもが大切な経験なのだと思います。 

 

毎日のニュースを見ていると、特に企業の業績に関わるような大きなニュースの場合には、その後ろにいる企業の広報担当者や、CSR担当者のことが自然に思い浮かんできます。 この人たちは社外と社内の状況を俯瞰して、今冷静に仕事が出来ているのだろうか? 自分がサラリーマンだった時は、正直目の前の出来事に対応し、社内の意見を集約することで精一杯でした。 でも、もしそんな時に、会社の外に、業界や社会情勢に詳しく、別の視点を持って意見をくれる人がいたら、どうだったろう? と思っています。

 

サラリーマン時代に自分のレベルアップのために多くのセミナーに参加しました。 そこで得られる知識は、自分の視野を広げてくれましたが、それだけで日々起こる出来事の全てに対処するのは難しかったです。結局、自らが動いた経験(失敗も含めて)によって、会得できたことが多かったように思います。 今は当時よりも、業務がより細分化・多様化し、社会の変化も早くなってきています。以前よりももっと、社内での経験だけでは足りないことが多くあるように思いますが、それに向かっていくための良い手法がなかなか無いように思います。

 

もし、プロフェッショナルな視点で、企業のロジックを理解してアドバイスをし、一緒に考えて走ってくれる人がいたら、どうだろう?自分が会社の中で一人困っていたように、行き詰ってしまったときに、自分の知らないいろいろな解決方法を提案してくれて、一緒に模索してくれる、自分の行動を促してくれる人がいたら、どうだろう? 

 

まだ最終的な到達点は分かりませんが、そんなことを考えつつ、これまで培ってきた「サラリーマンの力」を役立てる「コンサルティング」ができればと考えています。まずはメニューを書いて、開店してみました。 これから、どのような料理を作っていけるのか、とても楽しみです。