最近、広報関係の書籍に「ひとり広報」というタイトルが増えてきたように思います。確かに一人で広報とマーケティングを担当するという話は珍しくなくなりました。でも、もっと悩んでいるのは「ひとり広報マネージャー」ではないかと思うのです。ひとり広報は、担当者スキルを上げれば解決可能なことが多いですが、「ひとり広報マネージャー」はスキルアップだけでは課題解決できないからです。本人の力に、上司や組織の支えがあってはじめて、広報マネージャーは成長できますが、同じ社内に広報が分かる上司がいない、相談できる先輩や同僚もいない、という状況が多いです。実は最近、このホームページを探し当てて、お悩み相談を持ち掛けてくれた勇気ある「ひとり広報マネージャー」がおられました。
宮城県石巻市の中学校で、社会人講師として、自分の仕事とキャリアについてお話しをする機会がありました。さまざまな職業の社会人が講師として呼ばれて、その仕事について、またどうやったらその仕事につけるかを話すものです。その際に、一人の男子中学生から「広報をやったら、社長になれますか?」という質問を頂きました。
2020年の春は、誰にとっても忘れ難い日々になりました。ステイホーム、リモート勤務、移動の制限、密にならない暮らし、これらは今後も重要なキーワードになりそうです。
そんな中、オンラインでお悩み相談を受けています。これまで電話や対面で行っていたものをオンラインにしたものですが、なかなか良い発見があります。
最近、ある会社のCSRマネージャーさんから「新卒者を、CSR部に配属にすることの是非」について聞かれました。プラス1名の増員は嬉しいが、本人のキャリアとして本当に良いのだろうか、という部下を思いやった質問です。会社規模や新卒採用人数など、個別に考えるべき点はありますが、私の答えは「YES」でした。その理由は、会社(職場)とって3つ、本人にとって3つあります。
前回、広報とCSRでは同じコミュニケーションでも全く違うとお伝えしました。広報は、重要な一つのニュースに絞りこみ、結論から述べていくコミュニケーションです。CSRは網羅的に大小さまざまなトピックの並列開示を行い、コミュニケーションは、活動の背景説明から始まって、結論に向うスタイルです。
私はソニーのさまざまな部署で、合計20年以上広報を担当し、その後CSR業務につきました。広報では、製品広報、企業広報、海外(米国)の広報、新会社の広報立ち上げなど、幅広い経験をしました。その後、CSRに異動してコミュニケーション業務を担当したのですが、正直最初は「CSR分野でも、メッセージを伝えるという基本部分は同じだろう」と思っていたのですが、実は考え方も手法も全く違っていて、それを理解することにとても苦労しました。最近は広報経験者が、CSRを行うことも増えたと聞き、私が当時つまづいた点を考えてみました。
夏休みに、小淵沢の友人宅に来ています。今年から、農家カフェをオープンされたので、お手伝いできないかとエプロン持参で来てみました。毎年来る度に、無農薬農業の規模が拡大していて驚くのですが、今回はなんとカフェまで! 順調に自分たちがやりたいことを、実行していく力に感心します。お手伝いは、もっぱらブルーベリーの収穫とパック詰めです。始めると無心になれる作業で、熟しすぎた粒をそのまま食べられる楽しみも。。写真には、看板犬のケンちゃんの昼寝姿がちらっと映っています。ブルーベリーを摘みながら、優雅なお手伝いになりました。
5年前、私が企業のCSR部で働いていた時に、日本で「ESG投資」がメジャーになると予想したら、大方の人が反対の意見を言ったと思います。当時は、欧米の年金基金などの機関投資家からは、ESG投資やその格付けに関連する質問を受けていましたが、日本の投資家からはほとんど無い、という状態でした。
昨年末から、以前の職場の後輩に転職相談を受けていました。彼女は広報の経験豊かな人ですが、CSRに関連する職種への挑戦をしたいとのことで、CSRの全般的な考え方や業界固有の動向など、いろいろな質問を受けました。
広報経験者から、CSRに挑戦する人は最近多く、一部の共通項はあるものの、基本の考え方を飲み込むまでは、とまどいのほうが大きいかもしれません。私のアドバイスの甲斐あって(?)、後輩は見事転職に成功したのですが、結果が出るまでは、なんとなく私もそわそわ、ドキドキでした。
このところ、あっという間に時間が経ちます。フリーランスになって、自分で仕事も働く時間も決められるようになり、サラリーマン時代の何倍も時間が有効に使える、、、と思って、喜んでいたはずなのに、何が違ってしまったのでしょうか?
考えてみると、仕事以外に面白くて参加したいなと思うイベントや活動が少しずつ増えていたのでした。
最近、CSR関連のニュースレターの企画・編集の仕事を始めました。以前一緒に仕事をした人からの依頼なので、求められる仕事がよく理解でき、とてもスムーズに進んでいます。内容の骨子決めを含めて、いわゆる「編集力」が必要な仕事ですが、こういう「編集力」は、組織外の人が提供できる強みだと実感しました。
広報・CSRコンサルティングを始めて約1年が経ちました。今のところ、「何をやっているの?」という質問が一番多いですが、「広報」について、「CSR」についてのご相談も増えてきました。 私はコミュニケーションが専門なので、現在お悩みの業務で、コミュニケーションの改善によって何ができるか、という話し合いが多いのですが、もしかすると「コンサルティング」の一番の価値は「面談」にあるのかもしれない、と思うようになりました。
2016年は、環境配慮型の技術開発に強みを持ち、カーエアコンや自動販売機などの製造・販売を行う「サンデンホールディングス(株)のCSR施策の立案や実施サポートを行わせて頂きました。その内容は、同社のCSRレポート2016に、提言という形で掲載していただいております。外部の視点から、「社会からの期待・要請」を明確にして、社内の方々と継続的に意見交換を行うことで、同社のこれまでの取り組みに、新たな視点をもたらすことができたのではないかと考えています。